床寝、そのかたち

床寝アドベントカレンダー3日目です。 今日は「床寝、そのかたち」と題しまして、よくある床寝のフォームを上げていき、どんな床寝があるか?床寝スタイルの多様性とは?あなたの床寝はどこから?といったことを考えていきたいと思います。

お詫び

前回投稿いたしました、「床寝 Advent Calendar 1日目」の記事中に、不自然な石原さとみの混入が認められました。事態を真摯に受け止め、今後はこのような事が無いよう、より一層の石原さとみチェックを強化していく所存です。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

床寝スタイルを確認しよう

さて、早速ですが床寝にはどのようなフォームがあるか、その代表例を見ていきたいと思います。みなさんも自分の床寝を思い出しながら、自分のフォームに崩れがないか、変なクセがないか、などを確認しながら見ていただけるとより良いかと思います。

基本型

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はい。いわゆる床寝ですね。「床」に「寝る」という基本中の基本。私の場合は、この基本型をベースに、左足首の上に右足首をクロスさせて安定性を向上させたフォームを基本フォームとしています。基本は単純に見えて奥が深い。これはどんな分野でも言えることですので、甘く見ず、日々精進してしっかりとした基本型を身に着けたいものです。

脚立て型

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フォームとしてはほぼ基本型と同じですが、膝を曲げ、足の裏を床にぴったりとつけた型です。基本型にくらべて省スペースで床寝が可能であることに加え、重心が腰よりも背中に来ることにより、長時間の基本型で腰にかかった負荷をずらすことができます。基本型からの重心移行と言ってもいいかもしれません。私は大学時代に大学構内に泊まる場合、この脚立て型を多用しておりました。なんといっても床の上にダンボール敷いただけの仮眠スペースに十分収まるのが素晴らしい。

日曜のお父さん型

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こちらは昼間によく行われるスタイルですね。別名:うたたね型とも呼ばれます。左手首がめっちゃ痛くなりますが、テレビなどをみながら知らず知らずに寝てしまう....といった寝落ち入眠による快感は他の型とは比にならないですね。

滅亡型

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家に帰って布団に辿りつけず、床上で滅びているパターンなどに多く見られる型ですね。だいたい口の周りによだれが出てます。背面への負荷がないため、腰を痛めるなどのリスクを回避出来る一方、外から帰ってきたままの格好でもある程度の床寝時間が確保されることにより服がシワシワになったり、よだれがベチャベチャしたりします。個人的には好きですが、後のダメージがあるため多用できない、ハイリスクハイリターンな型といえるでしょう。

スライド型

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ちゃんと布団に寝てたのに床にスライドしたパターンですね。蒸し暑い夏の日などに床のひんやり感を求めたユカニストが半無意識にとる型です。だいたい30分くらいで元の布団にもどり、また30分くらいで床へスライドというのを繰り返すことが多いでしょう。逆に床に枕もってきちゃったり、毛布だけ布団から引っ張ってきてかけたり、といった寝具とのコンビネーションスタイルで見るものを沸かせるダイナミックな型とも言えます。

座位型

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今回ご紹介する型のなかでは唯一、体を横にしない型です。床にあぐらかいてそのまま寝ちゃうやつですね。3次会で入った小上がりの飲み屋の柱の影によくいるので、通りすぎるふりをして軽く膝あたりを蹴ってみましょう。わりと面白い顔になります。また、より掛かるものがあればどこでも可能で、使用する床面積も最も小さく、寝ているかどうかわかりにくいというメリットがあります。「ここで床寝をキメてやるぜ!」といったタイミングでなくても細かく床寝を重ねていくことができる中〜上級者向けのスタイルとも言えそうです。

鯱型

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座位型の逆で、背中を床につけ、脚を立てかけるスタイルです。かなりの上級者向けで、しっかりと安定した背中の重心コントロールがなせるアクロバティックな型です。私は実際に団体バスの車中泊を強いられた際にこのスタイルを使用しました。バスという超狭スペースの床でも、実に驚くほどよい睡眠を提供してくれます。やはり背面全体が床に触れている、この安心感は床寝としての基本であるな、これ、大事だな、というのを痛感しました。

十人十色の床寝スタイル

今回ここではほんの、本当に一部の型にとどまってしまいましたが、世の中にはもっと多くの型があることでしょう。まずは基本を身につけて「守」を、そして自分なりの形にしていく「破」、そして最後には型そのものを逸する「離」。この「守破離」を追求していきたいものですね。剣術の達人が到達したのは「無刀の剣術」とも聞きます。床寝の達人はもしかしたら、床に寝ずとも床寝となるのかもしれません。その日まで、日々是精進していきたいものですね。